プラセンタ注射
プラセンタ注射とは
プラセンタとは、胎盤のことを言います。胎盤とは、妊娠中の女性に形成される臓器です。この胎盤を通して、母体から胎児(お腹の赤ちゃん)に向けて、酸素や栄養素などが送られるようになります。プラセンタ注射は、この胎児の成長に必要な栄養素などを人の胎盤より抽出したエキスになります。プラセンタには、タンパク質・糖質・脂質の三大栄養素をはじめとして、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、細胞の新陳代謝を促す成長因子など、豊富な栄養素が含まれています。このエキスを抽出してプラセンタ製剤ができあがります。
もともとは医薬品として、肝臓疾患の患者様や更年期障害でお悩みの方に用いられていたものですが、そのほかにも抗炎症作用や抗鎮痛作用、抗疲労作用といった薬理作用も働くことも知られています。そのため、自己免疫疾患のひとつでもある関節リウマチの症状(主に痛み など)にお悩みの患者様に用いられることもあります。この場合、免疫抑制薬など薬物療法などもありますが、副作用が出ることもあって患者様によっては使用しにくいケースもあります。そのような際にプラセンタ注射が使用されることもあります。また、疲労回復を促す効果も期待できるという面については、肝機能の効果を高めるので二日酔いに効く、あるいは胎盤から抽出した様々な栄養素によって慢性的な疲労が軽減されるということもあります。このようなことから、プラセンタ注射は身近に使用されるケースも少なくありません。
プラセンタの美容効果
さらに美容効果があることも判明し、美容医療を目的としても使用されるようになりました(この場合は全額自己負担になります)。美容面としては、抗酸化作用、抗炎症作用、血行促進作用、美白作用などが働くようになりますので、これによってシミやシワなどを改善しハリのある若々しい肌への変化、たるみの改善あるいは予防が期待できるようになります。
施術について
施術につきましては、主に腕の部位での皮下注射となります。時間としては10分程度で、即効性もありますが、個人差があり、効果時間は2-3日から数週間程度といわれています。そのため、持続的な効果を期待される場合は、週に1回あるいは2週間に1回など定期的に受けていただくことになります。どのくらいのペースで注射を受けるかは、医師と相談して決めます。効果には個人差があります。
- (ご注意)
- プラセンタ注射を受けると献血ができなくなります。プラセンタはヒトの胎盤を原料としていることから、未知のウイルスなどの感染症を完全に否定することができないためです。
- 頻度は少ないですが、注射部位の疼痛、発疹、発熱、頭痛などの副作用が確認されています。
当院ではラエンネックを取り扱っております。施注は腕または臀部に行い、1回2-3アンプルをお勧めします。プラセンタ注射は4-5回目くらいから効果が実感されやすくなります。
プラセンタ注射は皮下注射、筋肉注射のみ厚生労働省で認可されているため、当院では血管内注射は行っておりません。今までプラセンタ注射を受けたことがあるが、あまり効果が感じなかったという人は、注射の頻度と期間が足りていないことがほとんどです。当院では最初の4週間は週に2回、その後は効果を維持するために1週間に1回をお勧めしています。通院が頻繁にできない方は本数についてご相談ください。
期待できる効果
- 慢性的な疲れ
- 乾燥肌、アトピー性皮膚炎
- 冷え性、生理不順、生理痛
- 更年期障害
- シミ、くすみ、肌荒れ
- 腰痛、関節痛
- 自律神経失調症、不眠症
- 花粉症などのアレルギー
- 肝機能改善、新陳代謝促進
費用について(税込)
プラセンタ注射 1アンプル | 900円 |
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